いよいよ秋も深まってきました。この時期の定番といえば、やっぱりおでん。金沢のおでん屋さんは老舗が多いので、同じ店に何年も通い続ける人が多いですよね。アツアツをつまみながら熱燗をキューっとやって、体の芯からあったまりましょう。
昭和32年(1957)創業、知らぬ人はいないほどの老舗酒場。おでんは120円からで、ウルメガツオでとったダシが沁みています。毎週月曜はおでん種がすべて100円(かに面除く)になるサービスもうれしいかぎり。
繁華街の中心にありながら、暖簾をくぐればレトロな昭和の世界にタイムスリップできるのが昭和9年(1934)創業の「菊一」。地の素材を生かし、しょうゆ味を利かせたダシは創業以来の味と評判です。
「三幸のおかあさん」として知られた故・掛上とみ子さんが昭和42年(1967)に創業。おでんの実力店だけあって、どれをとっても美味。ふかふかした食感の自家製さつま揚げ「みゆき揚げ」も定番の一品。
おでん鍋に隙間なく並べられた具材の数々。これを眺めるだけでお酒が進みます。旨味がよく出るよう、配列もしっかり決まっているんだとか。計算と経験に裏付けされたおでんは、ファンが多いのも納得です。
店に入ると、女将の掛上晴美が弾む笑顔とよく通る声で出迎えてくれます。鶏ガラ、昆布、カツオ、たまねぎなどからとったダシは、トマトやタラの白子といった変わり種とも相性抜群。海鮮メニューも人気です。
柿木畠商店街の片町側入り口にある、昭和11年(1936)創業の老舗です。ダシは、金沢では珍しい醤油ベースの関東風。まろやかな甘みがある白味噌ベースの味噌でいただきます。レトロな外観が印象的。
昭和10年(1935)創業の老舗おでん屋。17時の開店と同時にお客さんが次々来店し、予約の電話もひっきりなし。シンプルながらも抜群の旨さ、安心の低価格、そして雰囲気。名酒場ここにあり!