2018年11月09日 18:30
飲み屋が集まる柿木畠。写真左手に柿の木が見えます
11月9日は「119番の日」。また、今日から「全国火災予防運動」も始まります。空気が乾燥するこの季節、火災には十分気をつけたいですね。ところでみなさん、「柿木畠」の由来をご存知でしょうか?火災と密接な関係があるんですよ!
寛永8年(1631)と12年(1635)の二度の大火は、犀川大橋付近から出火。炎は南風にあおられて北上し、金沢城下の多くを焼き尽くしました。時の藩主前田利常は、川と城の中間にある柿木畠を、延焼を防ぐための「火除地」にすることを決め、ここにあった武士の邸宅も移動させました。跡地に柿の木を植えたことから、「柿木畠」と呼ばれるようになったのです。
金沢教会の前に、町名の由来を記した石柱があります
防火なら銀杏の方が良さそうですが、利常が大の柿好きだったため、家臣が忖度して植えた……とも言われていますが、実際は歌人の柿本人麻呂にちなむそうです。すなわち、「かきのもとの(柿の下に)ひとまろ(火止まる)」。柿の木は寿命が300~400年にもなり、最古のものでは昭和40年代まで、藩政期の柿の木が残っていたそうです。現在の柿の木は、平成15年(2003)の旧町名復活を記念して住民が植えたもの。見事な実をつけ、訪れる人を楽しませています。
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