2022年12月08日 19:30
小松市古府町にある石部神社(いそべじんじゃ)は、加賀の国庁の南に創建された「加賀国総社」だったと推定されています。
総社は、律令時代、国司が国内にある神社を巡拝する慣習を簡略化するために設置されたもので、国内各社の祭神が合祀されています。歴代国司の崇敬が篤く、1600(慶長5)年には小松城主丹羽長重が社殿の改築を行い、藩政期は加賀藩主前田家の庇護を受けました。
巨大な灯籠が出迎えてくれます
近くの「館(たち)」という小字の地に国司の居館があったと推測されています。石部神社が府南社(ふなみしゃ)と呼ばれていたことから、国庁は神社の北側にあったされていますが、詳しいことは分かっていません。
令和5(2023)年は加賀国が誕生して1200年の節目です。小松市は、国府が置かれた小松市国府地区の一帯を「加賀国府こまつ歴史の里」として整備し、資料館を改修する方針です。
前田家の家紋 剣梅鉢紋がついた賽銭箱
いまは緑豊かな自然や田園が広がる丘陵地帯ですが、往時はきっと中心都市だったはず?! ぜひ悠久の歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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