2018年10月12日 6:30
加越能3カ国を一円支配していた加賀藩。近江国(滋賀県)に飛び地があったことはご存じですか? 琵琶湖沿岸の今津村は、隣の弘川村とともに1595(文禄4)年、豊臣秀吉から前田利家に与えられました。以降、明治維新までの約280年にわたり加賀前田家の支配下にありました。
今津はわずか2500石ほどの小さな領地ですが、金沢城修築のための材木を取り寄せたり、米を換金するために上方へ輸送する際など、琵琶湖の水運を活用する中継点として重要な役割を果たしました。浜の船着場であった代官所跡には今でも石垣の一部が残っています。
その後、近くの「金沢藩今津役所」は明治になると今津小学所(小学校)となり、その後1923(大正12)年にメンソレータムで有名な近江兄弟社を設立した、ヴォーリズ設計の百三十三銀行今津支店となりました。
今は「今津ヴォーリズ資料館」としてきれいに保存・活用されていますが、国の登録有形文化財となっているここでは何とカレーが食べられますよ! 地元の野菜をたっぷり使った「黒米カレー」は330円と格安。ぜひ今津でカレーをつつきながら、加賀藩とヴォーリズに思いを馳せてみてください。
いいじボタンをクリックしてポイントGET♪
ポイントを貯めればきっといいじなコトあるはず!?