2018年08月31日 6:30
ライン博士ってご存じですか？ ついこないだ、没後100周年の記念式典の模様が報道されていましたね。
地理学者だったライン博士は、プロシア（現ドイツ）から派遣され日本の工芸調査を行っていました。山岳信仰に興味を抱いた博士は明治7年（1874）に白山に登頂し、その下山途中に白山市桑島の化石壁付近で植物化石を採集。この化石を母国の友人の地質学者に送り、明治10年に論文が発表されました。これが手取層群の地質学的研究の第一歩となりました。
桑島化石壁
残念ながら近くまで寄れません
昭和58年（1983）桑島の有志が集まって顕彰碑が建てられ、博士の遺徳をしのぶ「ライン祭」が毎年行われています。ライン博士が化石を採集した桑島化石壁は崩落の危険があるため、残念ながら近づくことはできませんが、遠目で見学できます。ちなみに化石壁につながるトンネルは「ライントンネル」と名付けられています。敬慕の思いの強さが分かりますね。
博士の名前が付いた「ライントンネル」
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