2022年12月06日 19:30
「加賀藩の豪商を一人挙げろ」と問われれば「10人中9人までもが銭屋五兵衛と答える」と言われます。銭五はそれくらい有名ですが、残りの1人が答えるのが「木谷藤右衛門」です。
木谷家(木屋)は、戦国時代から粟崎を拠点に材木や米の廻船業を営み、江戸時代中期からは加賀藩の御用商人として木材、米、金融、北前船交易で莫大な富を築きました。
当主は代々、藤右衛門(とうえもん)を名乗り、幕末の天保年間には、全国長者番付で東の横綱・三井家(江戸)と並んで西の横綱に格付けされました。新興の銭五には勝るとも劣らない、日本で一、二を争う大富豪でした。
兼六園のことじ灯籠は木谷家が前田家に献上したものと伝わり、尾山神社の敷地も木谷家が寄付したと伝わります。
明治後期、時代の波に抗しきれず事業を整理しましたが、木谷家墓所はいまも粟崎に残されています。市民の共同墓地の奥に位置し、変わらず金沢の発展を見守ってくれています。
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