2020年10月09日 15:00
金沢の伝統工芸「大樋焼」の窯元のひとつ「大樋焼本家窯元」は、尾山神社から歩いて3分のところにあるお店です。昭和初期に創業した大樋焼の窯元直営で、八代目大樋長楽(陶玄斎)、九代目大樋焼勘兵衛、大樋朔芳の親子三代の作品が約250~300点ほどが展示、販売されています。
大樋焼は、約350年ほど前に加賀藩主前田綱紀の陶器師として招かれた土師(はじ)氏二十三代長左衛門が、大樋村(現在の大樋町)にあった陶土を発見したことから始まりました。手びねりとへらでひとつひとつ丁寧に作り上げる大樋焼は二つとない作品ばかり。土づくりから本焼に至るまで一貫してひとりの陶工が作り上げます。
口あたりが柔らかく保湿力に富んでいるため冬は温かく、夏は冷たいままと温度も長く一定に保ってくれるのでお茶はもちろん、お料理の盛り付けにもふさわしい器です。素朴なデザインだからこそ長く愛用する人も多く、抹茶椀は何代にもわたって使われています。普段づかいできる湯呑みも50年以上使用する方もいるのだとか。
褐色や黒色の器は少し重いような印象を持ちますが、実際に持ってみるととっても軽いんです!店長の村田さんは「ぜひ持ってみて手になじむものを探してみてください」とお話ししてくれました。明るい白色は爽やかな印象にもなりますね。
奥の方にはお茶をする人向けに様々な抹茶椀や香炉もあります。日の本一の山が描かれた抹茶椀や尾山神社の神門をモチーフにしたユニークな香炉などなど。お茶をしない方にもぜひみてもらいたい作品です。
焼物など伝統工芸のお店に入るのはなかなか緊張することもありますが、店長さんは「気軽に入ってみてください」とのこと。色合いや厚みなどそれぞれ違うからこそ選ぶのも楽しいですね。ぜひ手に取って自分になじむものを吟味して選んでみてください!
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