2019年07月13日 7:00
白山市の真宗大谷派聖興寺には鐘楼の梵鐘のほかに、その横に展示されたもう一つの梵鐘があります。
昭和22年、民芸運動の創始者・柳宗悦が同寺を訪れた際、戦時中に供出された梵鐘の再建計画を知り、当時、富山県福光町(現・南砺市)に住んでいた版画家の棟方志功に新たな梵鐘の図柄を描いてもらいました。棟方は柳を師と仰いでいました。
棟方が図柄を描いた梵鐘は、平成23年、鐘楼修復に先立つ調査でひび割れが確認されたため、棟方の図柄をそのまま写し取って新たな梵鐘が鋳造され、ひび割れた梵鐘は鐘楼の横に展示されました。偉大な版画家とゆかりのある梵鐘はひっそりと寺の歴史を見守っています。
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