2020年04月12日 7:00
日蓮宗・高岸寺は寺町寺院群の中でもとりわけ立派で風格のある寺院です。天正15年(1587)に前田家家臣の高畠家の菩提寺として建立されました。
高畠家は、加賀初代藩主・前田利家の正室お松の方の実家で、前田家と親戚関係にあります。寺院の建物が立派なのはそうした関係によるものでしょうが、この寺院にはもう一つ特徴があります。
鐘が収められている鐘楼(しょうろう)から、江戸時代には金沢城を見渡すことができ、敵の襲来など有事の際には、城へそのことを知らせる鐘を鳴らす役目を担っていたそうです。
前田家との関係が深いだけにそんな役目を担っていたのでしょう。
実際にそのための鐘が鳴らされたことは一度もありませんでしたが、それは寺町寺院群が金沢城を守る防衛線の砦(とりで)の役割を担っていたことを物語っています。
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