2022年07月17日 17:29
並木町側の浅野川沿いにある「滝の白糸」像。
「滝の白糸」とは、界隈で生まれ育った文豪・泉鏡花の初期の小説『義血侠血』に登場する太夫の名前です。
小説の一節には「…就中大評判、大当は滝の白糸が水芸なり。太夫滝の白糸は妙齢十八九の別品にて、其技芸は容色と相称ひて、市中の人気山の如し…」とあります。ロマンチックですよね。
ところでこの像の制作にあたり、造形のモデルとなった人物がいるのをご存じでしょうか?
その人は、かつて全国に名を馳せた金沢の名妓「美ち奴(みちやっこ)」さんです。
「昭和の名妓」として知られ、歌舞伎座や新橋演舞場をはじめ、ハワイや蘇州でも日舞を披露したそうです。
平成元年(1989)の第3回金沢 浅の川園遊会で、平成「滝の白糸」が舞台で演じられ、その太夫を演じたのが美ち奴さんでした。
その縁もあり、平成3年(1991)に美ち奴さんをモデルにした「滝の白糸」像が建てられました。
以来30年、道行く人の目を楽しませています。
実はこの像、ちゃんと水芸もやるんですよ!
像の前のこちらのセンサーに手をかざせば、勢いよく水が出てきます。
なかなか珍しい仕掛けですよね。
暑い日が続くので、散歩途中に試してみてはいかがでしょうか。
「美ち奴」さんの詳細は、金沢 浅の川園遊会館で紹介しています。
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