2021年11月19日 16:05
イベント
明治時代に建てられた町家を改装した「ArtShop月映」。
金沢にゆかりある技術に根ざしたつくり手のアート作品を専門として取り扱っています。
現在、「宮永春香展」を開催中です。
Art Shop 月映では二度目の開催となる「宮永春香展」。
作家は、金沢美大の学生の時代から、「見えないもの」も表現してきたように感じます。
代表的なシリーズ「虚(そら)と骨」は、紙紐と土をつかって形をつくり、紙紐は窯の中で焼かれて無くなり独特の形を成します。
また、次のシリーズ「FEITICO(ポルトガル語で護符という意味)」は紙紐で編んだ立体を泥漿につけて、焼成。形をなしていた紙紐はなくなり、編まれたような形の土が残ります。
新しいシリーズの植物をモチーフにした造形作品も、空をはらむ形。
今、私たちの日常は、視覚的な情報が身近にあふれ、それが何かどんなものなのかという視覚的識別を、瞬時にしています。
そして、見えていないものは「無い」と判断される。
彼女自身は意識していないかもしれないが、見えなくてもそこに何かあると表現したいのではないでしょうか。
今回の個展で、じっくり「無」の存在を見つめてみては。
2021年11月17日(水)~28日(日)10:00~18:00(月・火曜定休)※最終日は16:00まで。
23(火・祝)は営業。
ArtShop月映
住所:金沢市安江町18-10 地図を確認
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