2021年10月02日 16:30
加賀百万石、いい響きですね〜。県民の秘密をぶっちゃける日本テレビ系のバラエティ番組でも取り上げられましたね。 ■石高ってなに? 「百万石」は、お祭りからキャラクター、社名、道路名、そしてお米やしいたけに至るまで、いろんなものに付けられている、石川の愛称の代表格ですね。ひと口に百万石と言いますが、じつは加賀前田家は約120万石*を領有していました。20万石でもかなりの大名ですよ * 加賀藩102万5000石、富山藩10万石、大聖寺藩7万石の合計 「石(こく)」は「土地におけるお米の生産量の単位」のことです。つまりは「米の収穫量」のことですね。江戸時代は土地の面積に「石盛」という係数をかけて、米の生産量を算出していました。海産物や農産物も米の生産量に換算されて計算していましたから、経済力とも言い換えられそうです。
■百万石ってどれくらいの価値? じゃあ「1石」ってどれくらいのお米の生産量でしょうか? ズバリ1石とは「成人男性が1年間に食べるお米の量」のことで、およそ150kgです。 単純計算はできませんが、現代のコメ10kgを約5,000円と仮定して計算してみると 1石=約75,000円となります(諸説あり)。 すると、120万石は 75,000円×120万=90,000,000,000円 なんと900億円です! 磯田道史著『武士の家計簿』(新潮新書)では、現代の価値に寄せて1石=270,000円で計算しています。 270,000円×120万=324,000,000,000円 な、な、なんと3240億円です! この中には家臣の俸禄なども含まれているので、すべてが前田家の収入ではありませんが、年商3240億円!すごい額ですね!
■2位との差は実に約50万石! 江戸時代は約260もの藩が存在し、1万石以上が大名と呼ばれました。いわゆる国持大名といわれる、およそ20万石以上の大名は約20家、50万石以上を有する大大名はわずか6家でした。 100万石を超えていたのは加賀前田家のみで、富山、大聖寺の支藩を合わせると、2位の薩摩島津家とは実に50万石近くの差がありました。 やっぱり百万石ってすごいんですね。改めて誇りを感じました。
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