2021年09月05日 17:01
泉鏡花ゆかりの神社として知られる、下新町の久保市乙剣宮。
境内裏手には、主計町茶屋街へと続く「暗がり坂」があり、なんとも艶っぽい風情があります。
↓久保市乙剣宮と暗がり坂の記事はこちら。
【まちネタ】泉鏡花の作品に登場する神社のモデル?久保市乙剣宮
https://iijikanazawa.com/news/contributiondetail.php?cid=5137
【まちネタ】久保市乙剣宮から主計町につながる暗がり坂
https://iijikanazawa.com/news/contributiondetail.php?cid=7964
「暗がり坂」を降りようとしたら、石の門柱に寄進者の名前が刻まれていました。
その名は平澤嘉太郎(1864-1932)。
「北陸の材木王」と呼ばれた平澤は、大正13年(1924)に浅野川電気鉄道を、翌14年には粟ヶ崎遊園を開業した大商人です。
どうやらこの門柱、久保市乙剣宮の玉垣(神社の周囲に巡らした垣)の一つみたいです。
玉垣には寄進した旦那衆の名前が刻まれていますが、平澤の名前はとりわけ大きいですね。
暗がり坂。生前、平澤もこの坂を行き来していたのかもしれませんね。
内灘駅の近くにある平澤の記念日。
「北陸の宝塚」と呼ばれた粟ヶ崎遊園は昭和16年(1941)に閉鎖されましたが、本館の入口(コンクリート製)が「風と砂の館」(内灘町)の横に保存されています。
近くで見ると、結構な大きさで、当時の賑わいが伝わってくるようです。
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