2021年08月28日 14:00
氷室開きや氷室饅頭でも有名な湯涌温泉にある「氷室」。
現在でも、1月と6月に雪詰めと氷室開きの仏事が行われ、風物詩となっています。
藩政時代、加賀藩が冬の間に詰めた天然の雪を、真夏に江戸幕府(徳川将軍)へ献上していたのはよく知られていますね。
ちなみに5代藩主・前田綱紀公の頃は市内にも多くの氷室があり、時に町民も氷を食べることができたものの、夏の氷はかなり貴重品で、庶民には手が届きませんでした。
諸説ありますが、氷の代わりに麦で作った饅頭を食べ無病息災を願ったや、献上の無事を祈って饅頭をお供えしたという習わしが残ったとも言われています。
かつては多くあった湯涌の氷室も1度は途絶えたものの、昭和61年に歴史的・文化的遺産として復元されました。
現在は玉泉湖の湖畔にあり、開口3m、奥行き4m、深さ2.5m茅葺きの屋根のある構造です。
山奥の湖畔ということもあり、街なかよりはきっと涼しいのでしょう。
これからも守り続けられるといいですね。
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