2021年07月18日 14:30
金沢弁の特徴は単語の語尾を伸ばすとか、濁点が多いことがよく言われますが、「か行」に特徴的な金沢弁が多いですね。たまたまなのか、言語学的に理由があるのか分かりませんが、まれにみる“激戦区”となりました。
金沢弁の「か行」代表選手をあくまでイチ編集部員の独断と偏見で選びましたので、「こんなが、だちゃかんわい!」とは言わないくださいね。
「がんこ」
例文「あの映画がんこ面白かった」
(意味:あの映画とても面白かった)
いわゆる、程度がはなはだしいさま、を示す言葉ですね。
「か」で始まる言葉には他に「かたい(行儀がよい)」「かたがる(かたむく)」「がっぱになる(一生懸命になる)」など、代表的な金沢弁が目白押しです。「かたがる」は高校生くらいまで標準語だと思っていました。。
「きのどくな(気の毒な)」
例文「わざわざ来てくれて気の毒な」
(意味:わざわざ来てくれてありがとう)
共通語では「かわいそうな」という意味ですが、金沢弁ではお礼の言葉です。
他にも「きんかんなまなま(道が凍ってツルツル)」「きかん(気の強い)」などがありますね。冬だったら「きんかんなまなま」を選んだかも。
「くどい」
例文「この漬物がんこくどい」
(意味:この漬物とても塩辛い(しょっぱい)」
「くどい」は塩辛いの意味と、「くどい奴や」などで使う「しつこい」という意味がありますね。
「くどい」の反対語は「しょーもない」。味が薄い、水っぽいとか、つまらない(奴)という意味ですね。
「~げん」
例文「ごはん食べに行くげん」
(意味:ごはんを食べに行くのです)
「〜げん」は「~なのです」という意味。「〜げんろ?」になると疑問形になります。
サッカーチーム「ツエーゲン金沢」は「強いんだぞ!金沢」と言っているんですね。ドイツ語みたいですが金沢弁です。
他には「けなるい(うらやましい)」「けんけん(尖ったさま)」あたりが候補でした。でも、「〜げん」はやっぱり王道です。
「コケ」
例文「このコケでかいじ〜」
(意味:このキノコでかいんだね)
緑色の「苔」ではなく、キノコのことです。「これこけけ(これはキノコですか?)」っていうとなんだか呪文みたいですね。
他には「こうか(校下=校区)」「ごたむく(文句をいう)」も金沢弁の代表格ですね。
フォーマルな場やビジネスでは方言は使われなくなってきましたが、それでも結構使っていますね。独特な響きを持つ方言は大切な地域文化です。もう「ちょっこし」使っていきましょう!
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