2021年06月29日 19:30
もうすぐ「氷室の朔日」ですね。7月1日（旧暦6月1日）は、加賀藩前田家が徳川幕府に氷室の「雪氷」を献上する慣習があり、その際「氷が無事に届くように」との願いを込めて、神社に麦まんじゅうをお供えしていたそうです。
金沢では今でもまんじゅうを食べて無病息災を願う習慣があり、ひいきにしている和菓子屋さんから氷室まんじゅうを購入して、娘の嫁ぎ先に贈る風習がなお残っています。
数ある金沢の和菓子屋さんの中でも予約必須、氷室まんじゅうの人気店といえば金石の樫田堂です。ふっくら、フカフカ、やわらかい生地に、あっさりと口どけのよい上品な餡が絶妙な逸品。さすがは酒まんじゅうの名店です。白、赤、緑の3色とも、中はすべて黒こしあんです。
娘の嫁ぎ先へ贈るという風習もいいですね
残念ながら今年の予約は6月11日に早々と終了していて、お店の入口にはすでに「本日の氷室万頭は売り切りました」との貼り紙があります。今年食べられなかったという方は、来年はお早めに予約しましょう。
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