2021年01月30日 21:00
「大寒(だいかん)」は、1年間を24分割した「二十四節気」の24番目の節気です。1年で最も寒さが厳しい時期という意味で、2021年は1月20日(水)〜2月2日(火)です。その名のとおり、1年の最低気温を記録することが多いのがこの時期です。
ということで、気象庁HPのデータから「金沢の最低気温ランキング」を作ってみました! さっそく発表しましょう!
なんと観測史上最低気温は氷点下9.7度!まさに北海道並み?!ですね。1904年は日露戦争が勃発した年です。この年の2月8日からロシア相手に戦争を始めました。もちろんロシアは比べものにならないほどの極寒の地ですが、金沢も寒かったんですね。
やはり大寒の近辺の日付が多いですが、第6位の氷点下8.5度は2月27日、第8位の氷点下8.3度は3月1日です!3月に入ってこの気温とは驚きです。
上位10傑はほとんど戦前が並んでいます。やっぱり昔は寒かったんでしょうか。戦前ばかりだとちょっとなじみが薄いので、電子データ化された1961年以降の地上気象観測データを元に、あらためて10傑を出してみました。
第1位は1961年の氷点下7.2度! 1961年は第5位にもランクインしています。氷点下5度以下がずらりと並んでいますね。たしかに氷点下5度の表示は、白山ろくのスキー場近くでしか見たことがないように思います。
三八豪雪の1962年12月〜63年2月がランクインしていないのは意外でした。また、一番新しい日でも1985年で、1990年代以降は入っていませんね。やはり地球温暖化の影響なのでしょうか。
2000年以降だと、2018年1月24日の氷点下4.3度がもっとも低い記録でした。記憶に新しい「平成30年豪雪」の年ですね。。
ちなみに日本の史上最低気温は、北海道の上川測候所(現在の旭川地方気象台)で氷点下41.0度!1902年1月25日のことでした。日本の山岳史上最悪の遭難事件といわれる、あの「八甲田山死の彷徨」の悲劇が起こったのが1902年でした。
とはいいつつ春は目前、「大寒」の次は「立春」、いよいよ暦の上では春になります。今年は124年ぶりに「2月3日」が立春ですね。そして、これから入試本番を迎える受験生にも、最高の春が訪れることを祈っています。
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