2020年05月04日 6:30
静かな入り江にたたずむ不思議な建造物。穴水町の「ボラ待ちやぐら」です。去年のちょうど今頃に撮影したものです。青い海と新緑がキラキラしていて、「風光る」風景でした。今年は残念ながらお出かけできませんが、能登の穏やかな春景色をご紹介します。
ボラ待ちやぐらは、ボラという魚の群れが網に入るのを7~8メートルのやぐらから見張っていて、獲物が入ると網をたぐりあげるという、江戸時代から行われていた原始的な漁法に使われていたもの。最盛期には町内に40基も建てられていたそうです。現在は町内に数基が復元されています。
「中居湾ふれあいパーク」には説明版も設置されています。ここでも紹介されていますが、明治の半ばに能登を旅した米国人、パーシヴァル・ローエルが著作『能登・人に知られぬ日本の辺境』の中で、その不思議な姿に驚き「怪鳥ロックが巣に選んだ場所」と形容しています。
魚が入るのを待っていたなんて、のんびりした漁法ですよね。ここで海を眺めているのは残念ながら人形です。
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