2022年04月15日 18:00
笠舞1丁目のアパートの角に、江戸時代の刀鍛冶の名工・藤原清光の碑がひっそりと立っています。刀身をかたどった鋳物が石碑の上に乗っており、印象的な碑です。 藤原清光は派手な流行の刀作りに背を向け、古藤島(こふじしま)と呼ばれた伝統的な刀作りに徹したため、金儲けに縁がなく、ついには家族ともども加賀藩の貧民救済小屋(お救い小屋)に入りました。
それを知った五代藩主・前田綱紀が清光の腕を惜しみ、お救い小屋に鍛冶場を作って清光に刀を打たせ、その刀を藩で買い上げたそうです。清光と長男、孫は三代にわたり、お救い小屋で刀を打ち続け、名工の評価を得たそうです。
藤原清光の碑の近くには、お救い小屋で亡くなった人々の供養のために作られた「笠舞の地蔵」があります。江戸時代に貧民救済小屋を作った藩は極めて珍しく、清光の碑と笠舞の地蔵は、貧民の福祉政策に力を入れた名君・綱紀公の足跡の一部を物語るものでもあります。
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