2019年04月13日 7:00
奈良時代の前の7世紀(白鳳時代)に建立された末松廃寺は北陸最古の寺で、金堂と五重塔を備えた、当時としては極めて壮大な寺院でした。その頃、天皇家と親戚関係を結んで金沢平野に君臨していたのが、道氏(みちし)という豪族でした。
おそらく、当時、日本でもトップクラスの規模を誇った末松廃寺を建立したのは、道氏であるとの説が有力です。
大陸から仏教が伝わってから、百数十年しか経っていない当時、仏教を広めることは国家統治の手段としての性格を帯びていたと考えられます。道氏が末松廃寺を建立したとすれば、この地方に強大な権力を示す目的があったと考えられます。
野々市御経塚1丁目の野々市市ふるさと歴史館には、末松廃寺の金堂、五重塔の復元模型と、廃寺跡から出土した寺の瓦が展示されていますが、それを見ると、奈良時代の前にこの地方にそんなに凄い寺があったことが不思議に思えてきます。
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