2018年11月17日 6:30
一里野温泉スキー場の横に「開成社」という神社の鳥居が見えます。実はこの神社に祀られているのは人間です。その人は大正時代に能美郡の首長である郡長を務めた松本源祐(げんゆう)氏です。大正9年に大火に見舞われた尾添は「再起不能」とまで言われましたが、当時の松本郡長は、尾添から白山への登山道「岩間道」を新設し、岩間温泉と白山登山を結び付けた観光で尾添の危機を救いました。
山里の尾添にとって、松本郡長の救いの手は“神の手”に思えるほどありがたかったのです。人を神とあがめるなど今の時代では考えられませんが、開成社に秘められたエピソードは、当時の山奥の集落の暮らしの厳しさを物語っています。
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