2018年05月10日 7:00
楽しかった大型連休があっという間に終わり、これから毎日、何を励みに頑張ればいいのか。そんな五月病のような無気力に襲われる今日このごろですが、弱気な自分を奮い立たせたい時は、金沢の三文豪の記念館に足を運んでみてはいかがでしょうか。
三文豪とはもちろん、金沢を代表する作家の泉鏡花、徳田秋聲、室生犀星の3人。各記念館では、作品や愛用品、ゆかりの品などを展示し、その活躍を今に伝えています。
ところでなぜ、三文豪を顕彰する記念館で元気をもらえるのか。それは、記念館では作家の栄光だけでなく、挫折や苦しみなど影の部分も紹介しているからです。何をやってもうまくいかずスランプに陥ったこと、人間関係に悩んでいたことなど、文壇をにぎわせた大作家もさまざまな苦悩を抱えながら人生を歩んでいたことが分かります。それを知ると、停滞気味の自分自身と重なって、励まされることがきっとあるはず。文学史に名を刻む大家と自分を重ねるなんて恐れ多いと思われるかも知れませんが、ある学芸員さんによると「そんなふうに展示を見てもらえるのは大歓迎」とのことです。ぜひ、気軽に訪れてみてください。
泉鏡花記念館（写真提供：金沢市）
徳田秋聲記念館（写真提供：金沢市）
室生犀星記念館（写真提供：金沢市）
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