2022年08月30日 19:30
七尾市街側（七尾湾側）
七尾市の崎山半島にある「殿トンネル」は、西の七尾湾と東の灘浦を結ぶトンネルです。七尾市街から庵・氷見方面へと向かう途中にあります。国道としてはかなり狭く暗い隧道ですが、地元にとって歴史あるトンネルなんです。
灘浦側入口
藩政期、七尾湾と灘浦を結ぶ道が何本も通っていましたが、いずれも山越えの難所でした。そこで、殿と近隣の在所の人たちが交通不便を解消しようと、1930（昭和5）年から1937（昭和12）年にかけて新しい道路を開設、殿トンネルが掘られました。
冬場の仕事がない時に少しずつ建設し、トンネルは人力で掘られたそうです。その後、殿トンネルは1962（昭和37）年に改修され、1965年には国道160号に指定されました。
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