2022年08月25日 19:30
幕末の白山に現れ、疫病の流行を予言し、仰ぎ信心すれば難を逃れるとされた「ヨゲンノトリ」。新型コロナウイルス感染症の拡大を機にアマビエと並んで注目されましたね。
「ヨゲンノトリ」は、山梨県立博物館が所蔵する村役人の日記「暴瀉病流行日記(ぼうしゃびょうりゅうこうにっき)」の安政5(1858)年の記録に、双頭の鳥が加賀国白山に現れ「世の中の人が9割方死ぬという難が起こる」と予言し、自らの姿が厄除けになると話したとされています。
白山比咩神社拝殿の天井内側には「ヨゲンノトリ」が描かれた行灯が取り付けられています。「第7波」の早期収束を願い、御祭神の菊理媛尊(くくりひめのみこと)へのお参りと合わせて「ヨゲンノトリ」にも疫病退散を祈ってきました。
未知なる病との闘いは有史以来、何度も起こってきたことです。コロナ禍も必ず乗り越えましょう!
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「暴瀉病流行日記」(山梨県立博物館蔵 頼生文庫)
如図なる烏、去年十二月、加賀国白山ニあらわれ出て、申て云、今午年八・九月の比、世の人九分通死ル難有、依テ我等か姿ヲ朝夕共ニ仰、信心者ハかならず其難の(が)るべしと云々
(現代語訳)
図のような烏が、去年の12月に加賀国(現在の石川県)に現れて言うことには、「来年の8月・9月のころ、世の中の人が9割方死ぬという難が起こる。それについて、我らの姿を朝夕に仰ぎ、信心するものは必ずその難を逃れることができるであろう」。
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