2022年02月26日 18:30
石川県知事選に出馬した山野之義市長の辞職に伴い、金沢市長選挙が行われます。投票日は知事選と一緒の3月13日(日)。
知事選と同じく保守分裂で候補者が乱立、それに市議補選も合わさって県都は「トリプル選」! 城下町の選挙モードがどんどんヒートアップしてきました。
情勢分析や立候補予定者の政策チェックはマスコミ各社に譲るとして(というか、できません…)、金沢市長選挙の気になるアレコレをチェックしてみたいと思います。
■市長は市の住民でなくてよい!?
金沢市長は金沢市民じゃないとダメだと思っていませんか? じつは、金沢市長は金沢市の住民じゃなくてもいいんです! 実際、大阪市長をしていた橋下徹氏は大阪市民ではありませんでした。
自治体の議員(市議)はその自治体の住民である必要がありますが、首長(市長)は市外に住んでいても大丈夫です。市区町村長の被選挙権は「日本国民で満25歳以上であること」だけです。
東京都練馬区出身で総務省から出向中だった村山卓前副市長も、金沢市に住民票があろうとなかろうと市長選への立候補に何の問題もありません。
■金沢市長は大企業のトップに匹敵
金沢市は一般行政部門、特別行政部門、公営企業等会計部門を合わせて3,278人の職員が働いています(令和3年4月1日現在)。単純比較はできませんが、これは業界を代表する大企業と同じ規模です。
大所帯の職員を統率する立場として、また、過熱する都市間競争のトップセールスマンとしての手腕が求められますね。もちろん金沢市民46万人の生活を守り、経済・文化を発展させていくべき指導者であるべきことは当然ですね。
■金沢市長の給料っていくら?
気になるのはやっぱりお金ですね! 市長の給与は条例で決められています。金沢市長は月額118万円、副市長は月額96万円です。期末手当(ボーナス)を含めた市長の年収は1903万円、さすがは金沢市のトップです!
他の自治体と比べてみましょう。全地方自治体のトップは横浜市長の2686万円、金沢市と同じ中核市のトップは姫路市長で2034万円。金沢市長は中核市のなかで12番目です。
■退職手当を減額
また、山野市長は退任前、自身の選挙公約に従って市長の退職手当を減額しました。任期満了まで務めた場合の試算では、3058万円から226万円引き下げて2832万円となりました。
新型コロナによる地域経済への影響や一般職の退職金減額が主な理由ということです。これにより県庁所在地の自治体とほぼ同水準となりました。庶民から見ればそれでも十分高くてうらやましいですが。。
今回の市長選はまれにみる超短期決戦。6選を目指した現職の山出保元市長を破って山野前市長が初当選を決めた、2010年の市長選に匹敵する激戦となりそうです。金沢の発展を託すにふさわしい候補者は誰なのか、考え抜いて清き一票を投じましょう。
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