2026年6月29日
※この記事は「はっぴーママいしかわvol.24」(2011年9・10月号)に掲載されたものです。
子どもの成長過程で気になるのが、同年齢の他の子の育ち具合。
健やかな成長を願うあまり、「他の子と比べてうちの子は…」 とつい比較してしまいがちですね。
でも、育ちの 「早い」 「遅い」 も子どもの個性の一つなのです。
誕生してくる子どもたちは、一人一人みんな違った育ち方をします。世の中に数多く出回っている育児書や情報の中身は、すべて平均値についての話なのですから、わが子の成長度合いをそれらと比較したり、遅れているからといって 「病気ではないか」 と悩んだりするのは意味がありませんし、愚かなことなのです。
長年、保育の仕事に携わっていると 「先生、うちの子はまだおむつが取れないんです」 「言葉が出てきてもいいころなのに、話ができなくて不安です」「おしゃぶりを離しません」 「ハイハイができなくて…」 「歩き始めるのが遅いんです」 など、いろんな相談を受けました。そのたびに、「心配しないでください。小学生や中学生になってもそのままの子はいません。他の子と比べずにゆっくりと見守ってあげてください。それぞれの育ち方がありますから」 と答えてきました。その言葉通り、子どもたちはみな心身とも立派に成長していきましたよ。心配無用だったわけですね。
子どもの心と体は、一人一人その時その場で違った伸び方をしています。もし、他の子と比較して悩んでいる方がいるとしたら、まったく悩む必要はありません!! それよりも明るい笑顔と対話を心がけ、たくさんスキンシップを図ってあげてください。それが何よりの子育てにつながっていきます。

保育カウンセラー 酢谷 温子先生
金沢福祉専門学校顧問。保育園、こども園、幼稚園、児童館などで子育て講演や保育者指導を多数実施。また、不登校の小・中・高校生のカウンセリング、石川県シルバー人材センターの保育サポーター養成講座の講師も務める。